2012年9月11日

バルセロナ(17)

今回一番行きたかった所といっても過言ではない、サンパウ病院。モデルニズモ建築の巨匠ドメネク・モンタネーレの傑作です。同じドメネクの建築でカタルーニャ音楽堂がありますが、そちらは前回ガイド付き見学に行ってあまりの素晴らしさに感動した覚えがあります。建築、内装の美しさはもちろんのこと、英語のガイドさんの素晴らしいこと。わかりやすい発音で(フランスだったらありえない!)ときおりジョークやクイズを交えながら説明してくれて、とにかくその内容が良かったのです。で、このサンパウ病院もやはりガイド付き見学のみ。ドメネク建築はガイド付きと決まっているのか?

同じモデルニズモ建築で圧倒的人気を誇るのがガウディですが、私はドメネク派。土っぽい感じと可愛らしい色使いが素敵。二人ともモザイク使いですが、ドメネクのほうが繊細な感じがします。修復中らしく、あちこちで工事が行われているのでメットかぶって見学です。

こんな病院あっていいの?ってくらい外観・内装ともに非常に凝っていますが、ちゃんと病院としての機能も計算されて設計されているのが見事。まぁ当たり前ですが。特に大病棟の窓から季節の植物や花、果実の木とかが見えるようになっているのは、生き生きとした自然を見る事によってメンタルから治療していくという目的だそうです。他にも病院の概念をくつがえす色使いとデザインが素晴らしい。バルセロナ、カタルーニャそしてスペインの美に対する懐の深さとか、オリジナリティをしみじみと感じます。こういうインフラにこそ、遊び心があっていいんだ!って思ってしまいますねぇ。

さて見学も終わり、お腹がすいたので、お目当てのタパスバーへ移動することに。

Sant Pau